ミセスグリーンアップルは日本で非常に人気のあるバンドですが、2024年6月公開のミュージックビデオで炎上騒ぎが起こりました。
この記事では、その炎上の理由を考察します。
ミセスグリーンアップルの最新ミュージックビデオが炎上した理由
新曲「コロンブス」の曲自体はとても好評でした。
今では非公開にミュージックビデオが非公開になっていますが
ミセスグリーンアップルの最新ミュージックビデオが炎上した理由について説明します。
不適切な表現が含まれていたから
ミュージックビデオには、不適切な表現がいくつか含まれていました。
これにより、多くの視聴者から批判を受けることとなりました。
タイトルがコロンブスだから
ミュージックビデオのタイトルが「コロンブス」であることが、一部の視聴者にとって不快なものでした。
近年ではコロンブスは侵略者的な人物で見られることもあり、近年の植民地主義や奴隷制に関する批判の対象になりました。
猿人類が奴隷を連想させられる
ビデオには猿人類が登場し、その表現が奴隷制度を連想させるという批判がありました。
猿人類に人力車を引かせている
猿人類が人力車を引くシーンが、人種差別を連想させました。
猿人類にピアノを教えている
猿人類にピアノを教えるシーンもありましたが、これがさらに批判を招きました。
侵略する側が文明を教える構図に捉えられてしまったからです。
誰も止めなかった
このミュージックビデオの制作過程で、誰も問題点を指摘しなかったことも炎上の一因です。
世界中で活躍する大企業コカコーラのタイアップ曲だから
さらに、このミュージックビデオはコカコーラとのタイアップ曲であったため、批判がより大きなものとなりました。世界で取り上げられたり、社会的な責任が一層重くなるからです。
公式声明の発表
早い段階で公式声明が発表されました。
ユニバーサル ミュージック合同会社 EMI Records/Project―MGAの謝罪
Mrs. GREEN APPLE 「コロンブス」ミュージックビデオの公開停止について
- 歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止する
- 公開前の確認が不十分であり、迷惑をかけたことに対する謝罪
- 今後はこのような事態を招くことのないよう細心の注意を払う
ミセスグリーンアップルの謝罪
炎上を受けて公式声明を発表しました。
- 「コロンブス」MV制作の初期構想として、歴史上の人物、類人猿、ホームパーティー、楽しげなMVを提案。
- 類人猿の登場に差別的な表現の懸念があり、年代の異なる生命がホームパーティーをするイメージを意図。
- 意図と異なる伝わり方を防ぐため、スタッフと確認し、特殊メイクや衣装の監修を行ったが、不快に感じた人々に謝罪。
- 差別や悲惨な歴史の肯定は意図しておらず、意図と異なる形で伝わった配慮不足が原因。
- 「コロンブスの卵」というキーワードから、前向きでワクワクする映像を目指し、リスクへの配慮が不足。
- 歴史的時間軸やフィクションとしての意図を理解してもらえず、指摘を真摯に受け止め反省し、今後は表現に細心の注意を払う。
ミュージックビデオの削除
最終的に、問題となったミュージックビデオは6月13日動画公開を停止しました。
今は見ることができません。
メディアの影響
色々なところに影響が出ています。
BCC NEWSでも取り上げられた
6/14にBBCのデジタル版は「日本のバンドが猿のような原住民を起用したミュージックビデオの公開を取り止める」というタイトルの記事をとりあげました。
ミュージックステーション
6月14日放送のテレビ朝日系「ミュージックステーション」では披露する楽曲を変更しました。
TBS系『CDTVライブ!ライブ!』
6月17日(月)出演見合わせとなりました。
まとめ:ミセスグリーンアップル炎上の理由と背景を考える
ミセスグリーンアップルのミュージックビデオ炎上は、現代社会における文化的感受性と倫理観の重要性を再認識させるものでした。
制作過程での慎重な判断が求められることを、今回の出来事は示しています。